断片 (2025-9)












(2025-9)
 
知らない町に2回も行った
大好きな町になった
グレープフルーツジュースの色とか
たくさんの綺麗な布とか
アパートのさりげない丸みとか
ひっつきむしのブローチとか

断片 (2025-9)

 
















 (2025-9)
尾道、三原、広島
 
会いたい人たちに会いにいくのが目的だったようなものだったのに落ち合う段階でもうへとへとで 湿布を何枚も貼っても肩は痛いし、名乗れないし、言葉が全然出てこないし。でもみんな優しくて 不甲斐ないけれど 会えてよかった、嬉しかった。現実感しかない風景の中で、雨音聞きながら途方に暮れてキャットフードを運ぶ蟻を見つめた時間と ひとりではどうしようもなくて台風で辿り着けない友だちを途方に暮れて川を見て過ごした時間があった。本当に向いていない。向いてないことが疑惑から確信に変わってきたがそれでもこんなふうに遠くに行くのは大事なことだと思った。どこまでも現実がひろがっていて、営みが繰り広げられていて、複雑に見えて単純に見えて、世界は広いんだか狭いんだかわからない。実感。三原の空がとても広くて好きだった。

鍛錬

 

 
花の絵をざっくり累計してみたらあと10枚ほどで100枚。まだ到達していないけれど100枚描いても下手なものは下手なのだなあと思う。
わたしの絵の本流は花ではないと言われて、確かにそうだと感じた。花の絵は鍛錬なんじゃないかと言われ、それもそうかもと感じた。なにに対する鍛錬なのかと考えると言葉にできないけれど絵がうまくなるためとかではないのだろうな。
 
最近夜に黄金期のFlashアニメをつい見てしまう。見ると強烈な共感があり、凄まじい仲間感があり、自分の根幹はこれだったんだと思い出す。この湿度この暗さ。懐かしいはずなのに高画質のせいでそのまま当時に戻ったようでとにかく怖くなる。いろいろなことを思い出してくる。そうだった。見ていると漆黒になるので合間にB'zを挟んで均衡を保ちたいが今日なんかは身体のせいかだいぶ引っ張られてしまった。 
なんというか、でも、たぶん、わからないけど、自分の本流があるとするならばこっちだと思う。

カンニング / こわい絵

 
 
午後3時。
雨降ったりおさまったりの窓辺で、ほとんど花びらが落ちてしまった花をおもいだそうとして全然おもいだせず、Googleの画像検索でどうにか名前をしらべあげ、その名で検索して出てきた写真を見て、おもいだしたことにして(カンニング)線を引く。

線を引くことと言葉を発することは似ていると思う。過程で落っこちていくものがたくさんあるというところが。だから慎重にならねばならないと思っていた。ところがさっきカンニングしながら花の線を決めているとき、罪悪感も相まってとてもしょぼくれた花になった。慎重さはそのままにでももうすこし投げやりでもいいのかもねと思った。罪悪感なんて捨ててしまえとも思った。するなら堂々としたい。でも度胸が足りない。いつか自分の白黒思考がやわらかくなったらいいなと願う。
 
珈琲を飲んだら色を塗りたい。どんどん散って花びらあと4枚しかない。紙の上には花びらが20枚あった、大嘘つきである、いや少し前まではそれくらい咲いていた。しかしだいぶ空想めいた花を、自分に塗れるのだろうか。

窓から見える木が近く遠くで揺れる。今日は湿度が高くてつらい。葉っぱと湿度は暑い日に見たこわい絵を思い出させた。思い出してもしっかりこわい。こわい。会場に置いてあったノートをもっと読んでいたらよかった。

たのしいおしらせ / upendo 9月号

 
 
おしらせがすっかり遅くなってしまいました。
今月から、長崎は大村にあります「upendo」というお店に、花の絵を1枚かざっていただいています。今月は画像の絵を送りました。とても素敵な場所とのことで(友人談)どんな風に飾っていただいているのか自分も見にいきたいです。 
絵は2ヶ月ごとに変わります(予定)。店頭のみですが販売もします。
upendoさんにお越しの際は、絵もちらりと 見ていただけたらうれしいです。
 
大村市内にある「ほとり」というお菓子屋さんも大好きでおすすめなお店です。花の絵とは関係ありませんが長崎旅行の際はぜひぜひ。upendoさんから車で15分みたいです。
 
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長崎県大村市田下町406
*営業日・営業時間はSNSをチェックしてください

企画:熊谷麻那さん