匿名で相談して、回答してくれた中に書いてあったおすすめの本を探す。探しても探しても発見できなくて、存在しない本だと分かった。回答者がAIだったことに気付き始める。ショック。自分で本を探してみるも、なにを買ったらいいかわからず体力が尽きる。
その昔、インターネットが好きだった。温度が好きだった。最近では、よくわからなくなってしまった。いつのまにふるい落とされたのか。悲しいな。
なんというか、老いだし、置いてかれてるし。
不安でいっぱいになったことは、今までたくさんあった。その対処法について何回も考えてきた。でもわからないまま。現実の世界では、何かが起こったら受け入れる以外の選択はないようなもので、そこには「大丈夫」しかないことはわかっている。あきらめればいいものを、どうしてあきらめられないのか。抵抗したくなってしまうのは、これもまた、あきらめるしかないってことなんだろうか。あきらめることって、「あきらめなさい」と頭に言葉で命令した途端に、難易度が急激に上がる気がするが、どうなんだろう。言葉にしてしまう前に、意志になってしまう前に、気づかれないように、ほどいていけたらいいのだが。
母から誕生日にもらったすり鉢で胡麻をすった。夜中の静かな台所で、胡麻をする音だけ響いた。ぷちぷちつぶれる感触が手に伝わる。だんだんと香り立つ。めん棒についた衣を味見。甘くてしょっぱくて香ばしい。





