2022-09-30


今日は紙を見に神保町へ。色んな紙、見てて楽しいけれど分からなくなる。ためしに、と思って買ってみたら三十枚も買ってしまった。試しにしては予算オーバーだった。最近小さな本作りと格闘していて、何冊も試作ができてゆく。やってきて、わからない事がわかってきたので、今になって印刷の事や製本の事を(すごく基礎)勉強している。絵を描いて発表したいのに、なんでか最近気軽に発表する事ができなくなったので、本という形を目指せばぽいっと世にころがせるんじゃないか、と安直に思った事がきっかけ。実際作ってみると今まで描いた絵をまとめた本が全然しっくりこなく、結局その本のための絵を書下ろしている。本というのは絵よりも難しい世界だなと感じる。たとえばインクの数をしぼったものにするとどこかで見た事ある感じになったりする。気にしなきゃいいんだろうけどめちゃくちゃ気になってまた袋小路。・・しかし絵の為の本ではなく本の為の絵を描けるようになったのは本の事を好きなったという事か、ちょっとうれしいような、人って変わるんだな、としみじみ。

写真、4枚目は宮入圭太さんの展覧会。お誘いいただいて九段下のギャラリーへ行って来た。絵も本も行き詰まってまっ青な感じの時。ひきこもりたい欲をふり払って行ってよかったと思った。自由で底なしに明るい型染めの作品たちに(ご本人にも)励まされた。ブルーインパルスの作品がかっこよかったな。たった2、3万だったと思うけど生活費もすでに足りてないから買えなかった。くう。

木の写真、先程神保町にて。熊谷守一の絵みたいでなんか得した心持ちになった。 

もう夜になると涼しい風ふく、気付けば9月も終わって明日から10月だった。9月ってよくわかんないまま過ぎる。

2022-09-16

無花果/スーフィー/ものさし


 

 
 昨日の夜中、自転車に乗っていて、いろんな事を考えた。
悪い人って何だっけ、人を傷つけないってどういう人だっけと考えた。
そもそも正しいとは、誰のものさしではかって判別してるのかと。
自分のものさしは不安定ですぐ折れる。
表記上の「1cm」の幅は、気分で10cmになったり1mmになったりする。
でも、頼ってしまう。
自分のものさしにまぶたをくっつけて、わずかに見えた気がする人のものさしで自分をはかってるかもしれない。目が悪いから、妄想8割かもしれない。 
最近、悲しい とひどく思っても謝られることが減ったよ。
謝らない人を許せなくて困っている。どうしたらいいか。
謝ってくれる人とだけ、謝ることができる人とだけ、一緒にいたらいい。
それだけのはず、わかっている。

頭がフル回転で目的地にたどり着き、着いて、もうつかれてた。
何か作らなきゃ、いろいろのしかかってつぶされそう。
小さな本を作りたい。
 
 
今日は、病気で動けなくなって、まもなく死ぬという時の夢を見た。不安でたまらなかったけど、起きたら安心して、その後、またちょっと不安になる。旅人みたいになれたらよいのに。できるだけおもしろい事考えて暮らさねば。

こないだしゃべっていた人に、26歳のとき、こんな状態から少し楽になったと言われた。おかげで少し雲がひいてた気がする。
 

 


 
 
絵の中の窓辺に無花果を皿にころがした日、
大量に庭でとれたという無花果のジャムをいただいた。
お返しに、蜂蜜の瓶に「スーフィー」の絵を描いてプレゼントした。
その後、みんなで行ったペルシャ料理のお店では、おじさんに、「アナタタチ スーフィー デスカ?」と聞かれた。
よくわかんないまま、太鼓たたかせてくれたり、たたいてくれたり、ナンいっぱいくれたりした。

2022-09-13

絵の販売のおしらせ

 
 
 
 ひとつの紙に、ひとつのモチーフの絵を8つ描きました。
鉛筆で下書きやら水彩で着色やらしていますが、なんとなく版画のように
刷ったような心持ちで制作しました。
こちら(→)でその8つの絵を販売しています。よろしければのぞいてみてください。 



 

2022-09-10

暮らしの音





昨日は北海道に住む大好きな人たちに久しぶりに会って 心がほっこりした。
大好きな人たちが、大好きな人と元気に楽しく生活してる事を聞く。
それより幸せなことはないんじゃないかって思う。いちばんのお守りというか、希望というか。
 
 画像四枚目は今るすばんさんでやっている白水さんの展覧会の写真。
会期中、何度も何度もぐるぐるぐるぐる見ているけれど、まったく見切れない。
私は、何もしてもだめだ、何をしても失敗だ、というような日々を暮らす。
自分だけとまったところで、過去をふりかえったところで、時間は止まってくれず、戦争も起きたし、風邪もひく。飲み過ぎた薬が効かなくなったりする。何も成し得ずに死に近づいているな、と感じる。今回の展示は、彼女の約20年分の作品が、キャプションやタイトルをそえずにランダムに飾ってある。すごい量だし、すごい濃度で、全部血が通って、生きている感じがする。紡いできたもの、細い糸で。大切にしてきたこと、誰にも言わずに。大切に飾ったり、大切に捨てたり。できることを、できるだけ やれるだけ。暮らしとはうつくしいものなんだよ、とひそひそ声で聞こえてくる。あと数日で、おわってしまうのがさみしいな

2022-09-03

寄付についてご報告

 
 花の絵のポストカードの売り上げの30%の額を、ウクライナ難民支援団体 国連UNHCR へ寄付するという活動を行っております。
この記事にて、随時、領収書の写真と併せ、ご報告させていただきます。
 
個人的な話ですが、寄付をするという行為が善か偽善か、私には分かりません。
だから、この活動がほんとうによい活動なのかは、ずっと分かりません。
でも、そんなんどっちでもいいというくらい、落ちつけなくて、困って困って、始めました。
私は戦争が怖くて怖くてたまりません。
なにもできない私が、自分のために行っている活動に、みなさまつきあっていただいて、あたたかいまなざしを向けていただいて、本当に本当にありがとうございます。
 
これを書いている今、寄付をはじめて1年以上経過していますが、未だに戦争は終わっていません。ただただ残念だと、そう言うにはあまりに他人事のような気もしています。
なんで戦争が起きたのか、どうしたら終わるのか、わからないなりに考え続けます。 
 
もうすぐ、はじめに発行した分が尽きようとしています。重版をするなら、どういうかたちで続けるのかよいか、今考えています。
決まったら、ここでお知らせさせていただきます。
 
ポストカードを買ってくださったみなさまと、取り扱っていただいているお店屋さんへ、心から感謝しております。

市村柚芽

(2023年9月21日)
 
<取り扱っていただいているお店>
燈日草 (福島 / 昭和村)
絵本文庫 ふみくら (香川 / 高松)
vivre sa vie (北海道 / 小樽)
本・中川 (長野 / 松本)
紙片 (広島 / 尾道)
sonorite (茨城 / 龍ヶ崎)
珈琲飄々(千葉 / 市川)
ニコニコ堂(東京 / 五日市)
Panié rustique(東京 / 吉祥寺)
えほんやるすばんばんするかいしゃ(東京 / 高円寺)
ノルドベイク&クラフツ(東京 / 高円寺) 
すなば書房(インターネットのお店です)
URESICA(東京 / 西荻窪) 
SHUNA (中国 / 北京)


※卸販売は、市村柚芽に直接メールいただくか、えほんやるすばんさんの卸販売ページ()から注文することができます。
メールアドレス:mebachiponponmaru@yahoo.co.jp
※ウェブショップはこちら()

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●2022.4.17-2022.5.15
(内訳:ポストカード638枚の30%分の額と、絵の売り上げの10%の額で、36000円) 
 


●2022.5.16-2022.7.31 
(内訳:ポストカード316枚の30%分の額で、16000円)



●2022.8.1-2023.9.20
(内訳:ポストカード1403枚の30%分の額で、71000円) 
*9月20日迄にネットショップでご購入いただいていた方(未発送含)も集計しました。

 

2022-09-02






天使のしずくがぽろぽろ