オリオンビールの唄

今日は休日だったのに何もやる気がわかなかった。

取り返すように夜中から白いチューリップを描き始めた。クラウン咲きの品種で本当に王冠のようなかたちをしている。

猫と離れて暮らすようになってから、よく白い花をうちの猫に見間違った。(とくに桜によく似ている。)見間違うたびにガーン、となる。このチューリップの花弁は猫の耳にそっくり。

猫にはもう何ヵ月も会えていない。

なんでかものすごく久しぶりに「オリオンビールの唄」を聴きたくなった。

聴いたらすごくよかった。

雨のおもいで

 

今朝起きたとき、窓を開けると雨のにおいがムワッとした。

小さい頃から雨のにおいが好きで、雨のにおいをかぐたびに雨の香水を探したりしていた。（結局いいのが見つからず買えていない）

雨のにおいは懐かしい。懐かしいのは、雨上がりの公園で遊んでいたからだと思う。

幼稚園の頃、雨上がりの小さな公園でオシロイバナの種をつぶしたり泥だんごつくったり、いやでしょうがなかった自転車の練習をしたりした。まだまだ思い出される記憶がある。香りはその時のドキドキした気持ちまで運んでくれる。一瞬だけ今子供じゃない事をわすれる。

汚い道路の横を歩く時であっても、マスクをすこし外すだけでつめたい空気がきもちよく、すごくおいしかった。

正直今は、そんな事に気づかせてくれるコロナウィルスに、感謝した方がいいような気がしている。