2021-10-14

秋晴れ

 



絵がうまくいかなくて荒れた日々を送っていた。絵が生まれやすい環境をどれだけととのえてもうまくいかないので非常に参っていた。
今日は休みだったので、用事を済ませた帰りにあんみつを食べた。ひとりであんみつを食べたのははじめてだった。
ひざしが強かったので、もう勘弁してくれと思うほど暑いものだろうと思って外に出ると案外すずしくて、さっぱりさわやかとした気候だった。
これは昔に家族で群馬のお墓参りに行った時の気候だった。思い出される。私は遠出は嫌いだけど、駅から墓地までの道のりにある栗の木の下で栗を拾うのが好きだった。
去年とか、一昨年のことのようなのにずいぶん経ってたのかと思いながら家に向かって、思い出して家の近くに咲いてるコスモスを見に行ったらコスモスと同じ色した蝶が蜜を吸っていてきれいだった。なんかちょっと、美しくて感動した。
家についたときふと、すごく愛しいにおいがした気がして、あっと思った。
そのにおいは赤ちゃんだったころの妹のにおいか、大好きな家のねこのにおいか、わからないけど一瞬だけ漂って来て、それを抱きしめたくなった。この気持ちはどこにおさめたらいいかわからない。うずうずするので文章を書いてみた。
 絵が描けそうな気がしてきた。

2021-10-03

 
  
引っ越してから二枚目にできた絵。
花ばかり描いていたので、次に描きたくなるのはきっと自分の記憶の絵だろうと思っていたが、気づけば花よりもっと自分の内側からかけはなれたモチーフを選んで描いていた。
最近は自分からかけはなれた絵が描けることによろこびを感じる。
どうしたって自分が出てしまうようなモチーフを、いかに自分が出ないようにして描くことができるか。
自分を抑えて抑えて、抑えた先に表れたもの、はみでてしまうものを、見たい。