花の本をまた開いてみるコーナー④

 


夏バテなのか台風のせいなのか、いつもの五倍くらいぼんやりしています。
今日は本当の本当にぼんやりで、まったく読む気になりません。
無でめくっていきます。第3弾はこちら。

このコーナーの前回や前々回なんかは描いたときのことを思い出したりしていましたが、超のつくぼんやりのときは何か思い出そうと思っても思い出せないものですね。
日記は目がしぱしぱするから飛ばします。描かれた花々は自分とはまったく関係ない気がしてきます。

この本の絵は、紙の特性上、原画よりもグレイッシュに出力されました。印刷の立ち会いに伺ったとき、印刷したてはすごく発色がよくて感激したのに、持ち帰って改めて見たら沈んでたということがありました。
人間が遠のき、発色とともに鮮度も洗い流されたんですね。
当時は若干気がかりだったのですが、今はこの色調の大切さを知っています。

がんばらないと読めない日記や散文は、がんばれないので読まなくていいやと読み飛ばします。そもそも読ませる気がないような文字です。今更、こんなタイミングで、デザイナーさんのすごみを感じました。読まなくていいんだこれ!
淡々とめくっていたら最後のページまで到達しました。心が全然動かなくて、すごく嬉しいです(変な感性でしょうか)。
古いアニメーションみたいにおもしろいです。
もしこの本を持っている方はぜひ、ぼんやりの日にも開いてみてください。