枯れるのを待つ花みたいに

 

昨晩はすごく楽しかったし疲れて眠いのに、布団に入ると不安が次から次へと浮かんでくる夜だった。相変わらず紛らすことしかできない。
 
最近なんでか耳に残って繰り返し聴くようになった曲を深夜にまた聴き返す。こういうとき、音楽を聴くのがよいとどこかで読んだ。
『Starman』
デヴィット・ボウイの声、瞳、表情、身体。怖い顔をしてる。不穏だった。でもなぜか何回も聴いてしまう。泣きそうになる。好きなのかもしれない。わからない言語、ききとれない言葉のまま、無垢で素直な心で聴いてたいとおもうほど大切だ。
彼が生でうたっているところをみてみたかったけれど、今生きていなくてよかったとも思う。生きていることは眩しすぎる。わたしは多分、死んでからやっと出会える景色がある。自分も誰かにとってはきっとそう。あなたに出会い直すために死ぬのを待っていると思えばそれは案外、もはや今より嬉しいことかもしれない。