2024-02-08

怖い夢の中で

わたしの不安と恐怖がつまったみたいな夢を見て明け方起きる。久々に悪夢を見た。
窓は彩度の低い青をしていて死を連想させた。幽霊が飛び回っていそうな空気でもあった。じゃあ会いたい幽霊飛んでないかなとか思ってみたりするも、すぐ悲しくなって楽観的になるやり方を全然思い出せない。
たくさん描いた絵が、全部妄想の中で描いた虚構のような気がしてくる、私は本当に現実を生きていたんだったか。生きているのか。心臓の鼓動の音は幻聴ではないのか。私が幽霊ではないか。などと、悲観(?)的になると目はどんどん冴える。
しばらく動けず、目を瞑ったまま見た夢を文章にする練習をした。文章にすると、ほんとうのこともまるで文章にしたいために作られた嘘のように感じられ、少し助かる。(発見だった)
た夢にひっぱられ、今度はその夢の分析をはじめる。だんだんその夢は何かが起こる前触れのような、運命的なものに思えてきてまた震える。
身体が不安でいっぱいになるのを感じた。金縛りにあったようにすっかり動けなくなる。
自分の心だけを見つめていると、怯えの中にちいさく灯るなんかほわほわしたのがあるのに気づく。さっきの夢の中で、その不穏な世界の中で、とてもかわいくてとてもやさしいものにふれたような気がしたことを、ようやく思い出す。姿も声もないし認知すらできなかったけれど。
穏やかになってくる。息ができる。
わたしがわたしでいる限り、あるいはわたしからわたしが去ったとしても、この悪夢より怖い現実が訪れたとしても、忘れたとしても、変わらない(変われない)ことがあるような気がして、それは、冷静な頭で考えても、きっと不安なことじゃないと思った。