2024-02-04

冊子「ここにあるもの・室内」のこと




2023年9月から12月までの小さなスケッチを束ねた、本のようなスケッチブックのような日記帳のようなものを製作しました。
(えほんやるすばんばんするかいしゃさんでの展覧会に伴い発行しました)

今回はできるだけ言葉を削ぎ、自分にとって必要な情報だけ残してあとは流しました。
なので、無愛想かもしれません。
余計だと思いつつ言及しておくと、この本を作った動機は、私の執着心からです。
忘れることがこわくて、だれかに記憶してもらいたくて、強迫的に作ったかもしれません。それはあるいは今までの本づくりと同じだと思います。
(かもしれません、というのは、何かをつくるときのことなど、自覚しなくてもよいのではないかと思っているからでもあります)
これは動機ではないけれどひとつの目論みとして、さまざまなことに対しての、私なりの意思表示のつもりというのがあります。歪んで届いてもいいくらいの、ちっぽけないじわるです。
私は今、不安でいっぱいで、喪失感で満ちていて、それでも、しあわせで生きています。
以上、多分数年後の自分が見たら消えたくなるであろう余計な言葉のおまけでした。読んでいただきありがとうございます。


●タイトル:ここにあるもの・室内
●著者:市村柚芽
●サイズ:約185×152mm
●ページ数:本文32ページ
●仕様:20枚のスケッチを本体に手貼り
●製本:中綴じ(カバー付き)
●本体印刷:中野活版印刷店
●刊行:2024年2月1日


現在、展覧会会場であるえほんやるすばんばんするかいしゃさんと、私のウェブショップより購入可能です。
気になった方、よかったらのぞいてみてください。
(卸販売もはじめる予定です)