2023-03-01

展覧会<空想の窓辺>ありがとうございました


 



 
昨日、展覧会<空想の窓辺>が終わりました。
会期は一ヶ月ありましたが、本当にあっという間だった。
絵にとっても私自身にとっても幸福で満ちた期間でした。
この展覧会に関わってくれた方々と場所…会場である「背骨」・店主の吉田さん・一緒に本を制作してくれたデザイナーの浦川さん・色々な面で色々な形で助け舟を出して支えてくれたえほんやるすばん店主の荒木さん・大好きな詩「犬の日々」の展示/掲載を許可してくださった親族の方々・思潮社さま・そんな詩を遺してくれた北村太郎さん。
それから、見に来てくれた皆様・気にかけてくれた皆様・絵を購入してくださった皆様・DMを置いてくださったお店・いつも見守ってそばにいてくれる友人・こうして絵を描きながら生きる事を当たり前に受け入れてくれる家族のみんな・愛をいっぱい与えてくれた大好きな猫。
まだまだあります。こうして書くととめどなくなってしまいますが、とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。
私は本当に恵まれているなと感じる事が何度も何度もありました。
本当にありがとうございました。

私は芍薬の固い蕾のような状態の物事をいくつか抱えていて、背骨さんや店主との会話、お客さんとの会話の中で私の蕾をやさしくもんで咲かせてくれたような出来事が何回かありました。
世の真理に気付くのは案外簡単なものですが、それを実行したりつかみ取るのは難しいのです。
未熟さを忘れず、これからも立ち止まったり歩いたり時々振り返ったりしながら、影や傷や矛盾と友達になって生きたいです。

心の中に作った空想の窓辺へは、前にこちらにも書いたかと思いますが、変わらず、描き終えてからしばらく訪れていません。そこは今では廃墟のようになっているかもしれません。だけど取り壊す事はせず、そのまま残しておきます。
背骨へ訪れることも、空想の窓辺に帰るのと似てるかもしれないな、などと。
いつでも帰れる場所があるのは、安心です。
 
在廊中いただいたコーヒーの味、流れるクラシック、美しい斜陽。数十分遅れた時計。背骨におかれる商品たち…自分が生まれる遥か昔に作られた道具、絵、置物。誰かが誰かに宛てた贈り物。知らない家族の愛に満ちたアルバム。 ふしぎな若いお客さんとのふしぎな会話。楽しかった。美しい夢の中の出来事みたいです。

なお、展覧会<空想の窓辺>の記録写真を近日中に何かしらの形にして公開しようと考えています。
そちらも見て頂けたら嬉しいです。
それから、本<空想の窓辺>は、青は売り切れて、朱色だけまだ残ってます。ひとまずウェブショップでは販売を続けています。気になる方はぜひ、調べてみてください。


ここまで読んでくださってありがとうございました。
また皆さんとお会い出来る日を楽しみにしています。

市村柚芽
 
 ◎おまけ
 
 
↑会期前半に描いていた白いバラは、今でも元気に背骨さんに飾られています。

 
↑バイト先の大好きなおっちゃんが大きな花束かかえて見に来てくれた。センスの良いチョイス!枯れてきてもずっと美しい花。

 
↑在廊中淹れてくれたコーヒーやカフェオレが美味しかった。差し入れで頂いたお菓子も、美味しかった。ごちそうさまでした。


 
↑生々しい写真をスミマセン!会期中、母が誕生日プレゼントのワンピースをもってきてくれたのが嬉しくて、撮ってみました。後半に描いた絵に似た葉っぱ柄なのです。最終日はこれを着ていました。


 ↑これも最終日、大切な友人が誕生日プレゼントをもってきてくれて、その中にいた一人。ふわふわなオバケ。ありがとう。