声とまばたきと微笑みと


弔いは誰のため/何のためにするんですかと聞くと、自分のため/自分の気がすむようにじゃないですかと返される。

人は多面体というより、もっとなめらかかもな、とゆっくりと確信させられる出来事があった。人のことを、宇宙に浮かぶ星のように想像する。照らされた部分と影の部分とがある。離れて見ると明暗が、すごい差。
嘆いてもだめなのだ。太陽があるからしょうがない。
 
歌手でもないあの人がギターをひいて歌を歌った姿を見ていたい、と思うのは理屈とことばに疲れたからか。
声とか、まばたきとか、微笑みとか。色彩や明暗に覆われて誰も気づくことない鉛筆を消した跡とかを信じる人になりたくて。真面目になればなるほど蟻地獄にはまるように出来てる気がする、不思議。大事なものが流される前に、私は落ちつかないといけない。目を閉じること、耳を閉じること。

今日はやけに疲れて帰って来て水をたくさん飲んだら少し回復した。水、ありがとう。
最近は花をコツコツ描いていて、家は花だらけ。花たちもぐんぐん水を飲んでいる。生き延びてる。咲いてる。描かねば。