絵と生活の記録






何かを書き綴りたい気分なのに何も書くことが思い付かないので何ともならない日記を。

絵。
「空想の窓辺」開催中・在廊中も花の絵を描く。背骨さんには描きたい古道具やまほどあるのに体は花を描きたがっている。
何だかんだ一ヶ月ぶりくらいになってもなんとか描ける。〈観察〉は大事。〈観察〉とは何か考え直すことも大事。最近はうまい具合に観察が出来ているから、失敗が少ないんじゃないかと推測。

生活。
昨晩は〈アキレスと亀〉観る。遠い昔にすすめられたのに観なかったような気がする映画。画家になりたい主人公にはちっとも共感できなかった。ものすごく良い映画だったように思う。「餓えた子供にピカソの絵とおにぎりを見せたら迷わずおにぎりをとるだろう」みたいなセリフ。そらそうだろと思う。いや、そらそうだろと思う。(二回言う) …また観る。
忘れることについて考える。毎日心の中の猫を撫でる。いつも同じ場所にいる、妹のベッドの毛布がある位置。うごくと鈴の音がして、鼻をつんと指にくっつけてくれる。かわいい。これでいいじゃないか / これでいいんだっけ?。繰り返す。存在と不在の違いが分からなくなる。忘れたら何が何になるのか。最近分からない。忘れることの何が怖いのか、悪いのか、良いのか。手放してはいけないちいさな光を思い出してはいつもハッとする。この光のことはいつも忘れていて、でも握りしめている。
最近は朝、パン食べる。奮発してクリームチーズ買う。サンドイッチを毎朝作るらしい背骨店主・吉田さんに影響されての事。ライ麦のハードパンにクリームチーズとレタスとトマト挟んだサンドイッチ美味しかった。レタスには栄養があると聞いてから、レタスを買うようになった。
洗濯物を干しているともう春のにおいがする。甘くてやさしい。子供の頃、夜とか死ぬのが怖いと訴えたときに、「大丈夫、大丈夫」と言ってくれた母の像が頭に浮かぶ。 なにかを穏やかに取り繕ってまるめこもうとしてるみたいな不気味さ。でもその、取り繕ってる部分、多分、好き。やけに鮮明にいろんな日の事を思い出させる、においって楽しい。鼻があって、嬉しくなる。
製本作業中に井上陽水のインタビュー映像を何度目かに見て、ああなりたいと思う。音楽も聴く、大音量で聴く。フィッシュマンズに感動しっぱなしの数ヶ月。ポラリスも聴くようになる。
今日は絵描き、狩野さんと散歩。名曲喫茶でホットチョコレート飲む。良い一日。帰り、本屋で本を二冊買う。   
明日は絵を描く。あと、アルバイト。