個展「空想の窓辺」


うれしいおしらせがあります。
 
だいぶ長い事準備してきた展覧会が、ようやく開催されることとなりました。
東京・高円寺の古道具屋、「背骨」さんにて、2月より。
展覧会に伴って自費出版の本も刊行されます(作り中です)。
在廊日は決まっていませんが、初日はお店にいると思います。
 
絵は一人で描いてきましたが、こうして本を作るのに関わって頂いたり展示場所を作って頂いたりすると、もう自分だけのものとは言い難い気がしてきます。
展示される10枚の絵はすべて昨年描かれたもので、今の自分の心からは遠い存在となってしまいました。失う事が怖くて仕方なかった頃、生も死もないような、また美しい夕暮れの景色だけがのぞめる空想の窓辺を作って、絵を描いたりものをならべたりして遊んでいました。今回かざる絵は、そのときに描いたものです。 今私はこの空想の窓辺に住んでいません。だから私もなつかしく鑑賞することが出来ます。それが嬉しくもあり、とても楽しみでもあります。
背骨店主の吉田さん、デザイナーさんの浦川さんには大変お世話になっております。
「背骨」という奇跡みたいなお店も、堪能してもらえたら良いな。
たくさんの人に見て頂けたら嬉しいです。
 

 
愛する猫が天使になってもうすぐ一週間、
あれだけ失うことを恐れていたというのに、私は大丈夫です。
それは猫から与えられたものに気付き信じられたからというのもあるかと思いますが、身近の遠くの、皆さんのおかげでもあります。
ありがとうございます。
こうしてお知らせ出来るのも、本当に嬉しいんです。
まだまだ日常に還って来た心地はしないのですが、悲しみの沼に呑み込まれる訳にはいきません。今年はものすごい、頑張る事に決めました。
目を開いて、まっすぐ前を向いて歩こうと決めました。
 
よろしくお願いします。
 
市村柚芽