2022-12-26

散歩をしましょう



今日はKさんと、川原を散歩しながら長電話。
雲が全然ない眩しい晴天。枯れた紫陽花の枝の上にたくさんの雀がとまってた。風が強くて、目の前をいろんな鳥がバサバサ飛ぶ。あんまり気持ち良さそうに飛ぶので、私も飛びたいと思った。実際、タケコプター渡されても怖くて使わない気がするが。
Kさんの作った紙媒体の2号が面白かった。本文面には短編小説が書かれてて、裏面には読み終わったら紙飛行機にして飛ばしてね、と書いてある。私にはそんな清々しいこと出来ない。
もうすぐ引っ越す予定だが、引っ越し先は家どころか地域も決まっていないので気になる土地をひたすら歩いてみようかと思っている、と聞く。
私はそんなKさんの事を異星人のように思った。だいぶ離れている。簡単に壊れてしまう関係のような気もする。惹かれるのは何故だろうな。
彼女が心の窓からのぞむ景色は、どんなんだろう。新幹線の窓みたいに、目まぐるしく変わる中生活してるのかな。それとも、そもそも室内じゃないとこで暮らしてて窓とか無かったりするかな。なんて。

人と散歩をするのはなんて贅沢なことだろう。交わりなんてなくたって、もう私は満ちているのに。人生の醍醐味か。
これまで一緒に散歩した人たちを思い出すと、頭のなかで景色や温度、そしてそのときの会話が吹き出しのなかで再生されて描かれる。あなたの事がこんなにも分からなくて淋しい。でも一緒に歩けたのが嬉しい。
会話には、キャッチボールも論破も助言も本当は必要ないんだろうな。気持ちだけ。