COM'ON ROCERS!





今日は朝からフィッシュマンズの映画を見つつ、漫画の本書きをしている。今は休憩。
しばらく本の事はお休みしようと思っていたが、思いついてしまったので数日前から漫画家みたいに原稿を描く日々。手製本の冊子 < wasureta〜 >シリーズのおかげで、本がどのように出来ているかが分かったので、ラフが出来てすぐに本の形にできた。
本の形になってようやく足りない部分に(内容も装丁も印刷方法についても)気付く事が多い。絵を描くみたいに本を作ることが出来るようになれたら良いな。
こんなに長い事絵画をやってなくて大丈夫なのだろうか、と心配になるが、冷却期間、発酵期間のような時なのかもしれない。また新しい気持ちで絵を描けるのが楽しみ。
空想の医者は、意地悪なヤブ医者だったが、実際描いてあらわれた医者は自分の理想とする医者だった。達観したような言葉の数々は自分のどこから来たのだろう。

最近は夜に眠れるようになったけど、夢は相変わらずよく見る。悪夢は少ないが、だいたいいつも、何かしらに心配をしている。卒業式に遅刻しそうだったり、運動会の前日に自分だけ練習してなかったり。一番恐れていて会いたくない人が泣いていて、それを心配して立ち尽くす夢も見た。

その夢の人は実在する人で、実際、一方的に、恐れて妬んで悲しんでいる人である。認知されているかどうかすらわからないのに、いつか刃物を持って家に来るのではないかと怯える事もある。私はやはり、ひどい心配性だと思う。自分でも自分の異常さが分かる。
けれども、その人が泣いていたら悲しいし、笑っていたらうれしいだけ、という自分も腹の底にいる。夢の中で立ち尽くしていた自分は、腹の底にいる大きな方の私だったのだと思う。本当は負の感情なんてほとんどなくて、ただ勝手に幸せに暮らしてほしいだけである。
漫画に出て来た医者の言葉も、そっちの私の言葉なんだろうと気付く。夢の中の私はだいたいいつも不安だが、皆の事が大好きで友達になれると信じている。まだまだ嘆くけどうつわが広くて深い。
腹の底にいる私はどっしりしている。全ての不安を簡単に受け入れる事が、抱きしめる事が出来る。私は私が思っているより、大きくて優しくて強い。ゆっくりでいいから表層にいる自分も大きい人になりたい。どれも本当の私である事は確かだが、根っこにそんな自分が居ると思うと安心できる。夢の中の私は、ばかな方と大きな方、割合としては半々ぐらいかな、なんて考える。人を恨むなんてろくなもんじゃない。良い抜け穴を見つけなければ。
焦るな、焦るな。もう足りている。落ちつきさえすれば大丈夫なんだからと、すてきなメロディの中でサトちゃんに言われた。