2022-11-21

ひとり部屋のなか





 
朝起きたら雨が降っていて部屋が暗かった。
毎日気分が天気に引っ張られるので、明るいふりしてコーヒーとトーストで朝食をすます。
昼になって、急に晴れてきた。晴れたので外に出たい。本の注文が2件あったので、その発送と、用事と、散歩のため、西荻窪へ。
雨上がりの街はうるうる、きらきらしていて美しい。鳥の声とかも聴こえる。数週間ぶりくらいに西荻窪の自宅に戻ると(最近は知人宅に転がり込んでいました)、ポストには嬉しいお手紙と贈り物でいっぱいだった。手紙は東北から、大好きな本屋さん。贈り物は北海道から、大好きなふたり。母からの仕送りのような贈り物のなかに、お二人からそれぞれ、文字のつまった手紙が入っていた。
そういえばこの三人へは、描いた絵をそれぞれ別のタイミングで贈った事があった。
私が大切な人たちへ送ったもの、もう自分ではあまり覚えていなかったから、今日の手紙で思い出した。私が押し付けたものを大切に持っていてくれた事、その時、救われたと教えてくれること。自分勝手な祈りを暴力的に押し付けて、責められたっておかしくないというのに、お返しだと言ってこんなに愛を頂いてしまった。ちょっと泣きそうになります。

うずくまったり、転んだり、嘆いたり、社会から取り残されて眠れなかったりしながらも、なんとか一人で立つ、或いは立とうとする事が今の自分にとって重要である。
人と関わる時には、そこに手を差し伸べるでもなく、助ける事もせず。互いに、心配したり、感動したり、励まされたり報われたりする、という関わりが出来る事に、感謝してもしきれない。誰にだろう、分からない。
そんな幸せな今が続く事を、心から祈る。

さて、今日はバリバリ作業を頑張ります。手紙をくれた皆さん、最近会ってくれた人たち、もし読んでくれていたらありがとうです。一生大好きです。

写真の三枚目は、お店番をする事になった時に私の絵を好きだという女の子がわざわざ来てくれて、漫画を貸してくれた時についていた小さなお手紙。「ダイヤ兄弟」というよくわからん私のオリジナルキャラクター(?)を描いてくれて嬉しい。私の描くよりも、ダイヤが豪華になってます。
今日読んだお手紙にも、ダイヤ兄弟がふたり、描かれてました。ニコニコします。