2021-08-31

うそのまちで生きてたあの子


今日見た夢は、恋の夢だった。
新しい家に引っ越して、その隣にすんでいた女の子が私を好きになった。
その子は病気で、もうすぐ死ぬかもしれないらしかった。
毎日私に「告白」をしてくれた。
私は人を好きになる感覚がいまだによくわからないので困ってしまった。
ただその子と一緒に歩いた線路沿いの夕焼けの風景が、自分は大好きだったのはわかった。
起きてからもはっきりと記憶されていて、思い出して胸がじんじんする。

夢を見てから何時間たったかしら。
あの子はもう死んだ気がする。
最初からいない人が死んだときどこで埋葬したらいいんだろうと考える。
とてもかわいい人だった。 
嘘の夕暮れの町だったけど、その中であの子は確かに、1日、1日と、ちゃんと生きていたし、ほんとはないといけないものを、彼女はちゃんと全部持ってた。