来年2月に出したい本のことを、今日は一日考えていた。
家にある紙見本をあつめてさわってめくってみて、コレだ!という良い紙は高かったり、生産中止になってたりする。なぜなのか。
考えうる全てのパターンで自分なりに見積もりを出してみる。
そうすると、金銭面の不安で頭がいっぱいになる。印刷費を紙代をちゃんと払えるのだろうか。そのように考えていると、ああやっぱり高い紙は諦めて、安い紙にしようかと思い始める。
その瞬間、私は私を捻り潰したくなる。
「おいお前!今、妥協したよな?妥協するくらいだったらやめちまえ!」と天使(或いは悪魔)が言う。
「やめない!お金のことはどうにかする!しかし、これは妥協ではない(嘘)!原価のことを考えてのことだ、これは健全なことだ(言い訳)!」と悪魔(或いは天使)が言う。
私の頭の中で、ほんとに言う。
騒がしい。悪魔(或いは天使)の醜い言い訳には自分でも嫌気がさす。
「なんでここまでして本を作りたいんだっけ」と天使でも悪魔でもない私が私に聞いてくる。 お金のためだろうか、絵をみてほしいからだろうか、本を作るのが楽しいからだろうか。
どれもそうではあるけれど、どれも違うような気もして、言葉に詰まる。言葉にしなくていいような気もするけれど、これは諦め?
なんにもだめな一日でもグラタンを作る、今日の晩は。