2023-04-10

青い葉々



可愛くて小さな愛しいなにかが、私の頬にキスしてくれる夢を見て起きる。
居なくなるとはどういう事か、分かった気がする日と分からない日がある。今日は分からない日だった。

甘い卵焼きを焼く。梅干しおにぎりをにぎる。唐揚げと卵焼きとおにぎりをお弁当に詰める。
自転車に乗って外へ出る。桜は散って青い葉が茂る。
画材屋へ向かう。刷毛と粘土を買う。商店街の中の花屋へ。水色の花を買う。
帰宅してコーヒーを淹れる。淹れると言っても、ドリップバッグだけど。
滴るコーヒーの雫は相変わらず跳ね返って、まるっこく数回跳ねた後、呆気なく平らになるの繰り返し。 

失敗した絵は剥がさずにそのまましまう。別のスケッチブックの描きかけの花の続きを描く事にする。
花瓶に生けられた桃色のカーネーションは蕾だったのが咲いて来て、華々しくけれども凛として美しい。まだまだ枯れそうにない。あんなに滑らかな花びらなのに、茎の質感はカラカラとしている。私はいつもカーネーションの強さにびっくりする。
バックミュージックが定まらない。最近は何を聴いてもしっくり来なくて落ちつかない。
完成して、慎重に剥がす。新しい紙に、今日買って来た水色の花の絵を描く。転がってた鉛筆で写生する。集中がしょっちゅう途切れる。花をカメラで撮影する。映像も撮ってみる。
なんとなく描いてるところも録画してみる。
18時過ぎ、日が暮れたので電気をつける。
 
絵を描くのをやめ、台所に立つ。
米をとぎ、十穀米と一緒に炊く。一週間前に買ったじゃがいもは芽が出て来ていたので、4つ全部、皮を剥き芽を取り除き一口大に切って茹でる。卵も茹で、固めのゆで卵を作る。木ベラで潰し、塩胡椒とマスタードとマヨネーズで和え、ポテトサラダ。牛蒡と人参をゴマ油で炒め、みりん・酒・醤油・砂糖で煮る。きんぴらごぼう。味噌汁に油揚げを追加して火にかける。後は夕飯前に鮭を焼く。
 
夜になった。お風呂に入って、ご飯も炊けた。ピアノで弾かれた音楽を聴いて日記を綴る。これから夕飯。