ふたりしずか



植物図鑑を見ているとヒトリシズカ と フタリシズカ と言う不思議な名前の野草を見つける。和名は能楽から来ているらしい。
見逃してしまう様な小さな植物達にもだいたい名前が付いてるのは嬉しい。

マスクをはずしたときの久しぶりな夜の町の匂いは青い植物達の静かな呼吸を感じさせた。
マスクをすることによって失われる感覚は沢山あるが、研ぎ澄まされている気もする。

【男はつらいよ】で芸術論を語るシーンがあって、そこでの博さんの「兄さんが美しい人に恋をするのも、人間として生きている証なんですね」という言葉が好きだ。







土のなか



取り壊された家の跡地に埋まっていたビー玉には、気泡が多く入っていた。
その家の物かもっと昔から埋まってたのが出てきたか。





トリツカレ男のように、毎日何かしら焼く。
深夜でも早朝でも、思い立つと食べきれないのに作ってしまう。





石榴の花と鈴




頂いた鈴と拾った石榴の花と未完成の絵。
鈴は大好きな絵描きの中野真典さんから頂きました。




オーブンから焼き立てのパンを取り出す時、全ての人が立ち合ったら、その瞬間だけでも全ての人が幸福になれるんじゃないか?と思った。
…小麦アレルギーの人や、パンが嫌いな人、飽き飽きした人には効果無いか。






(この記事は何度も書き換えています。)

同じ職場の女の子のお母さんは看護師で、今患者が急増しているコロナ感染病の担当をしてくださっていた。
その方の訃報がおとといの夕方に届いたのだった。
死因はコロナとは無関係のもので、急性の病気。とはいえ私は少なからず、仕事でのストレスも関係していると考えている。(様々な病気の理由をストレスだと決めつけるのはどうかとは思うけど、その状況を聞くと関係していると思えてならなかった)

私はその訃報を受け、いても立っても居られなくなって、とりあえず今の政策でよくないと思う点についての作文を書いてみた。でも、今ここでそれを書いても仕方なかった。
しかし、私たちを救ってくれる人が、言いたい事も言えないまま死んでいくなんて。そんな事は、(本人が良いと言っても)あってはならない。
現状を知って、(様々な人の立場になってみたりしながら)問題を見つけたら、意見する。自分が間違えた事を言ってないか色んな人に聞いてみる。間違えていたら謝る、訂正する。そんな会話をあたりまえにできたら良い。そういう環境は当たり前だと思っていたが、実際そうではないのが分かった。
マスクをするとか、ソーシャルディスタンスとか、そういう思いやりと同じように、もっと身近にみんなが考えないといけない。
本当はコロナがはやるずっと前から、考えないといけなかったんだけど。恥ずかしながら自分は今回の件がきっかけになった。

・・・亡くなったお母様は、最期まで自分の仕事を全うされた。すばらしい看護師さんだと思う。彼女の働きで、救われた命はたくさんあるのだろうな。ご冥福をお祈りします。

窓からは雨の音



ミルクジャムを煮てみたり、大きいホットケーキを焦がしたり、リュスティックとジンジャークッキーを焼いたりした。

最近作る物は知らない味が多く(これまでが偏食過ぎた)、味わうほど感性が広がっている気がする。
浪人生の頃には石膏像囲んだ席の隅っこで一人キュウリを食べて居た。
今でもキュウリは齧るし一人も好きだけど、知る事はとても楽しい。



今かいてる絵。最近雨が多いけどまだ梅雨入りしてないそう。雨は嬉しい。