近くに遠くに

 
 
休憩。
途中の青。
眠気地獄の山場は超えた感じがする。  

お米を研ぎながら急にほどけたこととか、意識があるうちと眠りとの境目でふっと湧いてきた答えとか。本当に必要な時に限って手の届くところに紙切れもペンも転がっていない。こうして書き出そうとしても何も出てこない。蝶のようにひらひらと周りをまわっていて、つかみたいときにはつかめないものだなと思う。大事なことを書くために買ったノートは数ページだけのらくがきとほとんどの空白。
 
 
好きな絵をかき集めた。
好きって表現があっているかは分からない、たぶん、近くにおいておきたい風景である。
モランディの風景画とか、クリムトの湖の絵とか、マシューウォンの青っぽい絵とか。どれも本や画像でしか見たことがない絵たちだ、原画を欲しいともべつに思わない、人間とか心情のことは全然興味がわかない。けども、この絵が描かれたんだということにいつもよろこばしい気持ちになる。これらはかつて道標のような役割があった、今は自分の一部のように思えた。

無限増殖

 
 
花の絵を描く準備はできていて、机には花とスケッチブックの白い1ページととおろしたての長い鉛筆が置いてある。
昨日は今日よりもひどい1日で、とにかく眠気がおさまらなくて、12時に起きて、3時間うだうだと葛藤して、諦めて、布団に入った。つるつる眠れて、眠ったまま夜になって、お風呂に入ってからまた眠った。それで起きたら12時だった。まだ全然眠い。

スマートに書けなかった手紙、うまいこと喋れなかった打ち合わせ、ポリ袋から離れてくれなかったクッキー生地、
いろいろとうまいこといかず、うまいこといかないことへの悔いさえもだんだんぼんやりしてきて、まあ、しょうがない。能天気ならくがきだけ無限に増える。
 
画像はいつかの晩に はなしを聞きながら手が暇で増殖したのは能天気な表情の動物たちです。 ひとつだけパン。みっつだけ怪異。

花 ✤ 展覧会の記録 @曲線

 
 
 
 










 
 










 

✤ ✤ ✤
 
「花」

会期:2025年7月31日(木)-8月26日(火)
場所:曲線
   (宮城県仙台市青葉区八幡2-3-30)
イベント:8月9日 / 浮 ソロライブ

✤ ✤ ✤
 
❉ special thanks ❉



企画:熊谷麻那さん 
DM:浦川彰太さん
歌:浮さん
ライブの撮影:田村ありささん
心のサポート:小熊さん、熊谷さん、曲線さん

外は雨

 
(2025-8-26)


(2025-9-1)

(2025-9-10)

(2025-9-12)

(2025-9-17)

2月ぶりに窓辺の絵を描いたら少し頭がすっきりした

断片 (2025-9)












(2025-9)
 
知らない町に2回も行った
大好きな町になった
グレープフルーツジュースの色とか
たくさんの綺麗な布とか
アパートのさりげない丸みとか
ひっつきむしのブローチとか

断片 (2025-9)

 
















 (2025-9)
尾道、三原、広島
 
会いたい人たちに会いにいくのが目的だったようなものだったのに落ち合う段階でもうへとへとで 湿布を何枚も貼っても肩は痛いし、名乗れないし、言葉が全然出てこないし。でもみんな優しくて 不甲斐ないけれど 会えてよかった、嬉しかった。現実感しかない風景の中で、雨音聞きながら途方に暮れてキャットフードを運ぶ蟻を見つめた時間と ひとりではどうしようもなくて台風で辿り着けない友だちを途方に暮れて川を見て過ごした時間があった。本当に向いていない。向いてないことが疑惑から確信に変わってきたがそれでもこんなふうに遠くに行くのは大事なことだと思った。どこまでも現実がひろがっていて、営みが繰り広げられていて、複雑に見えて単純に見えて、世界は広いんだか狭いんだかわからない。実感。三原の空がとても広くて好きだった。