2025-04-02

浅瀬



春になったからか、すごい勢いで根が伸びていた。
わたしは怯えている。
普段切り花を眺めているときの恐怖とは種類の違う、もっと長期的で奥深いそれ。
わたしは「花は生きている」と思いながらも、きっといつだって「どうせ枯れる」って切り捨てていた。勝手に切れていく執着の線に安心してたとも言える。描ききることや、自分で捨てるという行為をもって、切り花にたいする変な意識を手放せていた。
怖いのは自分なのだ。
たくましく育ってきた今のこのばらを描きたいとは全然思えず。
ただ枯れない為に頑張らなきゃと思う。