小さく、棘





散って、花びらの、眩しい、赤。
散ったあとのチューリップも葉はピンピンとしていて、とても捨てられないな。
小瓶にうつしたばらは葉が茂ってきた。これから、どうなるのだろう。

少し前、仲良くしてくれているお花屋さんに、「開かなかった蕾はどうしたら開くんでしょううか?」と質問したら、「それはもう、開かないんじゃないかな。土から出た以上、もう、人間でいう、頭がない…みたいな感じだから」と言われて、わたしは、ハッ、としてしまった。
 
花って何?
生きるって何?
どこから死んだことになる?

 
ここ数日は花を描く手を止めて、水辺の絵を描いていました。
久々に嘘っぱちの雲を描いていて、花を描いてるときと時間の流れがとても違うことに気づいた。