2023-04-27

鳥の死骸と絵筆

 



最近は起きてすぐに夢を忘れているような気がする。今日も忘れた。 
時間が経つのが怖いと思ってしまう事、いつかやめられるだろうか。

連絡と梱包をして外出。外の方が暖かい。
バサ、と音がして見上げると鷲みたいに大きなカラスが頭のすぐ上を羽撃いていた。羽広げるとあんなに大きいのかと驚いた。横を見ると狸みたいに大きな猫が住宅街を通る。いや、狸かもしれない。こんな都会の住宅街で彼らはどこで眠っているんだろう。
 
郵便局と花屋に行って、帰りには夕暮れ。
最近のこの時間帯はオシロイバナのにおいがする。自転車で走りながら見えた景色の中に美しい野草。いつか切り花ではない花や木や植物を描いてみたい。今はまだ出来ない気がする。 出来ないというか、怖い。そんな事を考えながら家に向かうと、鳥が食われて死んでいた。僅かにのこった肉の間から血と骨が見えた。さっきの狸かカラスが食べたのかな、なんて考えた。見たくなかったものを見た。忘れたいと思った。

夕飯のために米を炊く。今日は十穀米にしてみる。味噌汁に芋、人参、牛蒡、玉葱、炒めた肉を入れる。副菜で小松菜と油揚げの煮浸し。あとは鮭を焼く。