風景と心


鏡だと思って月を見ると、地球は光っているように思える。大きな穴だと思って見ると、地球は暗い底のように思える。月はよく見上げるが、見る度違うものに変身する。風景とはまさに心の動き。
今まで会った全ての人に、全てを怒られ人格まで否定されぶん殴られる夢を見た時、自己肯定感が欠落している事を自覚した。
多分それは、自分という風景を、風景として捉えられていないせいだ。
ごまかしやいつわりのないように筆を動かす事で、彫るみたいにして自分の意思を明確にしてくれる。輪郭が出来たら、あとはモチーフとして自分を観察したら良い。筆の動きは道しるべになってくれる。全ては発光したり穴になったりすべきだと思う。誠実であることが、最も大事なのかもしれない。