真鶴まで連れていってもらって石を拾ってきた。
昔なら両手にいっぱい、ポケットにいっぱい詰めてたのに、それとくらべたら昨日は全然拾えなかった。何かに怯んで拾えなかった。
それとも臆病なのかもしらん。
真鶴の海辺には赤っぽい石がゴロゴロあった。たくさんの桃色の石。
汚い石などひとつもなかった。何を基準に拾ったらいいのかわからなく、好きだなと感じる石を選んでいたら、似たようなかたちのものばかり拾っていた。てざわりが丸くカドのない、ひんやりした石。
町も人も、わたしには目眩がするくらい綺麗だった。美しくて悲しい映画を見ているような気持ちになった。体が吹き飛ぶかと思った。風も強かったしなあ。
悲しいこと。
それって無垢の美しさ。多分、流れ着いた石みたいなもの。
だから並べて写真を撮った。