昨日の夕方に駅に向かっていると、緑色のズボンをはいた人、緑色のワンピースを着ている人、緑色の帽子を被っている人とすれちがった。そのみどりが全部あざやかなみどりだったので、なんとなく不思議だった。流行っているのでしょうか。晩の帰路でまた、みどりが目立つ人を見た。
今日のお昼、灼熱に怯えながら、はっぱの上をぴょんぴょんジャンプしまくるすずめを横目に、自転車こいでどうにか花屋に行った。品揃えはたいへん少なく(暑さでだめになるからでしょうか)少しでも涼しい花をと青いリンドウを、リンドウが一瞬で枯れてしまったら立ち直れるかわからないという理由で屈強そうなみどりの謎の植物を買って(こちらは別に描くつもりなく)、満足に帰宅した。
帰ってから数分、とうもろこしを茹でたい気持ちがおさえられなくて結局また外に出た。
なぜか枝豆も買って帰ってすぐに湯搔いて、とてもおいしかった。わたしは昨日あたりからずっとみどりにひっぱられている。
先日、仙台でとてもおいしい枝豆を食べた。それは比べ物にならないくらいべつの枝豆だった。あれはなにをどうやってあんなふうにしたのかなあと想像しているうちに雷が鳴りだした。描こうと思っていたのに部屋は真っ暗だった。でも今日はとうもろこしと枝豆を湯搔けたので大丈夫。身体の中にも窓辺にも色があるのだから。爽やかに退散。あざやかなみどりを纏う人たちの気持ちがすこしだけわかった。ような。