胃腸炎にかかってから、治っても、なぜか毎日のように目の周りに蕁麻疹ができる。位置はそれぞれで、今日は左目のクマのあたりにできた。数分後には右目の涙袋にもでてきた。蕁麻疹の薬はまいにち飲んでいるのに、飲んでいても出てくる蕁麻疹ってなんなのか。胃カメラは今週。病気の兆候でなければいいけど。などと思う。これまでの人生で消えなかった蕁麻疹はなかった。妙な妄想をしているから悪化するのかもしれなくて、だから、本当は、ただじっと待っていればいい。できることを一歩、一歩。一歩が大事なのに、自分はそれをよく忘れすぎる。退散!
今朝、自分にとって大切なことに気づいた気がして、大騒ぎだった。それはたしかに大切なことだった。でも、その矛先は他者に向けてのものだった。自分は気をつけようという学びは、とてもとても小さなことに感じられた。そんなことよりも社会が問題で、私はこんなことでひどく傷つくんだという、被害者代表のような心持ち。心の中でまた他者を責めた。
久しぶりに電車に乗って、ガタガタしないためにイヤホンで音楽を聴く。チャゲアスとB'zばかりのプレイリストの中に、一曲だけTOMOVSKYの『我に返るスキマを埋めろ』が入っている。繰り返し聴きたい曲が増えすぎて『我に返る〜』が再生される確率はどんどん下がっている中、今日は久々に流れてきた。イントロを聴くだけでハッとする。私は、もう、思いっきり我に返っていたんだ。何か聴こえたら、何か気づいたら、何かわかったら、見落とさず、聴きのがさなかった。縋るように、いろんなことに過敏になっている。小さな蕁麻疹で足元すくわれる数日。この部屋はハコばっかりで、ハコばっかりで狂いそうになるが、幻想と妄想は少なく、実はスキマばかりだった。それは、狂うよなあ。何か届いても中身は見るな、読まずに捨てろ開けずに消去せよ、だった。