尾道、三原、広島
会いたい人たちに会いにいくのが目的だったようなものだったのに落ち合う段階でもうへとへとで 湿布を何枚も貼っても肩は痛いし、名乗れないし、言葉が全然出てこないし。でもみんな優しくて 不甲斐ないけれど 会えてよかった、嬉しかった。現実感しかない風景の中で、雨音聞きながら途方に暮れてキャットフードを運ぶ蟻を見つめた時間と ひとりではどうしようもなくて台風で辿り着けない友だちを途方に暮れて川を見て過ごした時間があった。本当に向いていない。向いてないことが疑惑から確信に変わってきたがそれでもこんなふうに遠くに行くのは大事なことだと思った。どこまでも現実がひろがっていて、営みが繰り広げられていて、複雑に見えて単純に見えて、世界は広いんだか狭いんだかわからない。実感。三原の空がとても広くて好きだった。