ある日暮れのスケッチ

日暮れ頃、寅印さんのお菓子を買いに新高円寺あたりの通りを進む。
コインランドリーの横を通ったとき、どこか懐かしいシャンプーか、石鹸の香りが漂う。
住宅街に潜る。金木犀いっぱいの暖かい空気。まさに潜水しているよう。金木犀のあったかいプールのなか。

寅印さんでは、カボスマシュマロと和三盆クッキーを買った。
カボスマシュマロもうひとつくれて、嬉しくて、るんるん帰る。(家族にあげました。)ありがとうございます。

見上げると電信柱やビルの上の方がオレンジに光っている。振り返ると桃色の雲がひとつふたつ浮かぶ。

駐車場に、高圧送電線用の、のっぽの白い電信柱立っていた。